7.1 層別

ggplot2における特徴的な機能として層別(facetting^[直訳すると「小平面」などとなりますが、ここではデータ解析の目的に合わせて層別と呼ぶことにします)があります。これは、ある質的変数によってプロットを分割するものです。層別は、facet_grid()関数およびfacet_wrap()関数によって実現できます。1つの質的変数で層別する場合には、facet_wrap()関数を用います。以下の例は、classごとにdisplhwyの散布図を2行のレイアウト(nrow = 2)に収まるように配置するものです。

ggplot(mpg, aes(displ, hwy)) +
  geom_point() +
  facet_wrap(~ class, nrow = 2)

2つの質的変数で層別したい場合には、facet_grid()関数を用います。以下の例は、drvcylの値の組み合わせごとに、displhwyの散布図を並べるものです。

ggplot(mpg, aes(displ, hwy)) +
  geom_point() +
  facet_grid(drv ~ cyl)